病院長あいさつ

ご挨拶

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院長兼母子センター長
福里 吉充
(ふくざと よしみつ)

 皆様、こんにちは。院長の福里吉充(ふくざとよしみつ)と申します。よろしくお願いします。

 2006年4月に開設された当院は、全国でも珍しい、こども病院を併設した、「おとなとこどもの総合医療センター」です。当院は、旧県立那覇病院を母体としていますが、「単なる、老朽化した旧県立那覇病院の移転」ではなく、[県民のニーズのもとに整備された、高度・多機能を目指す病院」として生まれ変わった「全く新しい病院」ということになります。こども病院の併設に際しても、県民20万人の署名という後押しがありました。
 2024年4月で、開院から18年が経過したことになります。この間、その理念「こどもからおとなまで『大切な命を守り、県民に貢献する』病院」のもとに医療を提供し、年々成長してきました。

 開設当初からの7大機能である、救命救急医療、高度多機能医療、小児医療、周産期医療、精神身体合併症医療、離島・へき地医療、臨床研修医病院機能に加えて、近年では災害医療、新興感染症対策機能なども皆様へ提供しています。

 具体的には、救命救急センター・小児救命救急センターの365日24時間体制での稼働、脳卒中センター開設、成人心臓血管外科チームによる県立病院初のドクターカー導入、県唯一のPICU(小児集中治療室)完備、診断から根治治療までが可能な県内唯一の小児循環器科及び小児心臓血管外科チーム体制確立、総合周産期医療センター機能の充実、県内初の合併症専用精神科病棟保持、8カ所の附属診療所維持、災害拠点病院機能提供、コロナ禍での重点医療機関実践などが挙げられます。

 こども病院には、「成人になった先天性心疾患をどうするのか」、「患児の『こどもという側面』をどう育んでいくのか」、「小児医療から成人医療へどう移行していくのか」など、こども病院に特有の課題があります。当院ではこれらの課題にも、成人先天性心疾患外来開設(2018年6月)、成育支援部門設立(2020年4月)、移行期医療支援センター準備委員会発足(2021年4月)など、積極的に取り組んできています。

 これからも、「おとなとこどもの総合医療センター」の使命を果たし、皆様から選ばれる病院として、医療の質向上に努めて参ります。

沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
院長兼母子センター長 福里 吉充
令和6年4月1日