成人部門
診療科

病理診断科

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概要

 当院は全国でも数少ない、こども病院を併設した「大人とこどものための総合医療センター」で、胎児期から成人まで、さまざま疾患に対応する事が可能な高度で多機能な病院です。そのため、当科では小児の腎疾患、血液疾患、固形腫瘍や、成人の脳腫瘍、消化器癌、肺癌、腎臓や肝臓疾患、また周産期病理など様々な症例があり、幅広い分野での病理診断が求められています。

診療体制

 常勤の病理専門医・細胞診専門医2名、臨床検査技師6名、事務員1名で病理組織診断、術中迅速組織診断、細胞診、解剖、CPCなどの業務を行っています。

主な設備

 病理部門システムを使用することで、検体受付から結果報告までを2次元バーコードで運用し、検体取り違え防止と手書き作業を無くすことで安全で効率よく業務を行うことが可能となりました。現在、凍結切片作製装置1台、カセット印字機1台、密閉式自動パラフィン包埋装置2台、ブロック作製装置2台、ミクロトーム2台、スライド印字機2台、自動染色装置3台、自動封入装置3台、自動免疫組織化学染色装置1台を所有しています。自動化することで、安定した染色性を保ち、より正確な病理診断を行っています。

 診断設備として、顕微鏡5台、蛍光顕微鏡1台、ディスカッション顕微鏡2台を所有し、臨床医や研修医とのカンファレンスや細胞検査士の育成にも対応できるようにしています。

 また、解剖室は感染症法第2類相当の感染症患者の解剖にも対応できる空調と解剖台を設置しており、安全性の高い感染管理対策を実施しています。

 
  • 凍結切片作製装置

    凍結切片作製装置

  • 自動免疫組織化学染色装置

    自動免疫組織化学染色装置

特色

  1. 検体受付から診断までの日数を平均3-5日とし、迅速で正確な病理診断が行えるよう尽力しています。
  2. 臨床医とのコミュニケーションを大切にし、病理診断に必要な情報を共有しています。
  3. 診断に必要な免疫組織化学染色の一次抗体を取りそろえ、なるべく院内で染色することで、診断の迅速化を図っています。
  4. 自動免疫組織化学染色装置の導入により、約2時間での染色が可能となり、至急の診断依頼にも対応しています。また、ISH染色(Kappa-ISH、Lambda-ISH、EBER-ISH)も実施しており、より詳細な診断が可能となりました。
  5. 初期研修期間や専攻医研修期間中に、病理診断科で短期研修を希望された研修医の受け入れを行っています。

施設認定

日本病理学会研修登録施設

日本臨床細胞学会認定施設

日本臨床細胞学会教育研修認定施設

診療実績

過去5年間の件数

件数/年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
組織診(迅速診断を含む) 3,877 4,046 3,229 3,521 3,414
術中迅速組織診 67 71 68 56 48
細胞診 2,123 2,181 1,718 1,933 1,778
解剖 10 8 9 4 6
CPC 4 5 5 5 4

医師紹介

仲里 厳 (なかざと いわお)

出身大学 琉球大学
認定医・専門医 病理専門医、細胞診専門医、死体解剖資格
専門分野 一般病理
所属学会 日本病理学会、日本臨床細胞学会

南部 順一 (なんぶ じゅんいち)

出身大学 神戸大学
認定医・専門医 病理専門医、細胞診専門医、死体解剖資格
専門分野 一般病理
所属学会 日本病理学会、日本臨床細胞学会

定期カンファレンス

 病理診断科と臨床側で定期的に症例カンファレンスを実施しています。

*外科・小児外科カンファレンス 毎月第1水曜日 午前7時30分開始
*産科・婦人科カンファレンス 毎月第2木曜日 午後1時開始