リハビリテーション医療は急性期・回復期・慢性期と機能分化が進み、他の医療機関との医療連携なくしてリハビリテーション医療は行えなくなってきています。急性期リハビリを担う当センターでは手術後、および発症から症状が安定するまでの間のリハビリテーションを行っています。また、医療連携の一環として回復期病院のリハビリスタッフも参加しての病棟回診等も行っています。
スタッフは常勤のリハビリテーション専門医2名、理学療法士17名、作業療法士5名、言語聴覚士5名、受付・助手1名です。スタッフには非常勤職員も含まれています。
少人数の対応になりますが、土曜日・祝日のリハビリもあります。
リハビリテーション医療の中でも特に身体に障害のある人を対象に、座位・起立や歩行といった基本的動作能力の早期回復や維持のために、運動療法、日常生活活動訓練(ADL訓練)、物理療法などの方法を用いています。
筋力増強訓練、関節可動域訓練、基本動作訓練、筋機能回復促進訓練等を通じて、筋力増強・維持、関節可動域拡大・維持、歩行などの基本動作能力改善・維持、麻痺の改善、正常な運動発達の促進などをはかります。
日常生活を円滑に行うために、ベッド上起き上がり、車椅子・ベッド間の乗り移り、病棟トイレへの歩行・車椅子駆動等の訓練を行います。
温熱療法、水治療法、電気療法などにより痛みや循環の改善をはかります。
また、ベッドからトイレや洗面所までの実用歩行訓練などのADL訓練も行います。必要に応じて杖を使い、足や膝に着ける装具を利用します。パーキンソン病や慢性関節リウマチなどの難病、糖尿病や心疾患、呼吸器疾患、悪性腫瘍、脳性麻痺や発達障害などによるさまざまな障害をもつ成人や小児が理学療法の対象になります。脳性麻痺に対する選択的後根切断術・筋腱延長術後の運動療法も南部療育医療センター・中部療育医療センターなどと連携し行っています。また、家庭生活の自立のために、家屋改造の指導や補助具の相談なども行っています。
身体や精神に何らかの障害を持つ人に日常生活を営む上で必要な基本的能力や、食事・排泄・更衣・整容・入浴などの日常生活活動能力、社会的適応能力の回復・改善を図るため、機能回復訓練、日常生活活動訓練、高次脳機能訓練等の方法を用いて訓練を実施しています。
何らかの疾患により、筋力や感覚、関節の動き(スムーズな動き)が低下した機能を向上させていきます。
自らの力で「日常生活」を送れるように適応能力を高めていく訓練を行います。
例えば
その人に合った方法を訓練、助言していきます。
主に頭部外傷・脳血管性疾患における高次脳機能障害(注意力の低下・記憶障害・判断力の低下・コミュニケーション障害・情緒障害)を認識し、家族の対応や環境調整への構築・助言をはかります。
小児から成人を対象に、口から食べることや話すことが難しくなった患者さんに対し、嚥下訓練や言語訓練を行います。
嚥下機能の向上や誤嚥性肺炎の予防の為に訓練を行います。
失語症や構音障害の方へ、コミュニケーション能力の向上を目指し、訓練を行います。