救急・集中治療科

  1. 救急・集中治療科

救急・集中治療科の概要

救命救急センターとは、多発外傷、広範囲熱傷、中毒、敗血症性ショック、心肺蘇生後、急性冠症候群、脳血管障害などの重篤な患者に対して、高度な医療を提供する三次救急医療機関のことです。

当センターは、沖縄県で3つしかない救命救急センターの一つであり、沖縄県の約半数が居住する南部地区をカバーする『日本最南端の救命救急センター』です。加えて、宮古島、石垣島、(鹿児島県)奄美群島などの離島からも重症患者を受け入れています。

また、当センターは平成28年3月23日、全国で10番目の小児救命救急センターに指定され、全国でも数少ない、そして、沖縄県では唯一の『こどもとおとなのための救命救急センター』です。

特色

救急・集中治療科は初療から集中治療までシームレスな管理を実施しています。救急科は、救急外来(Emergency Room:ER)を主に担当し、集中治療科は集中治療室(Intensive care unit:ICU)を担当していますが、重症患者の対応などの際には全員で力を合わせて、患者救命に取り組みます。

メンバーの特性に合わせて、担当する分野を分けて、多種多様なメンバーがチームとして最大限の力を発揮できるような環境作りに取り組んでいます。ERとICUの両方で研鑽を積みたい、サブスペシャルを身につけたいなど、各個人における医師の理想像を叶えるべく、全員で協力体制を取っています。

救急科

救急科では、小児から高齢者まで年齢に関係なく、歩いて来院される軽症患者から救急車で搬送される三次の重症患者まで幅広い診療を行っています。米国式ER (Emergency Room)の文化が根強い沖縄では、どんな患者やどんな疾患であっても、高い初期診療レベルを自負しております。

多種多様な症例を診療するERは、経験を積むには非常に良い修練の場です。教育病院として、明日の医療を担う研修医を育てることも大切な使命だと考えております。当院では各科医師が研修医をバックアップしながら一緒に診療を行っています。また、急性冠症候群や脳血管障害など重篤な患者の初期診療は当科が中心となって行い、必要に応じて専門科へ橋渡しをして、共同で診療を行っています。

診療実績 2023年度実績

救急受診者総数 31,731件 成人:14,091件 小児:17,640件
救急搬送者数 4,521件 成人:2,866件 小児:1,655件
入院者数 5,427件 成人:3,919件 小児:1,508件
 
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集中治療科

重症呼吸不全、心肺停止蘇生後、敗血症性ショック、多発外傷、広範囲熱傷や急性薬物中毒など重篤な救急入院患者は集中治療科が担当しています。

集中治療科では、重症呼吸不全に対する体外式膜型人工肺(ECMO)や心肺停止に対する体外循環式心肺蘇生法(ECPR)の導入からICU管理まで、さらにはECMO抜去時の血管縫合術も当科で行っています。他にも、気管切開術、重症多発外傷に対する蘇生的開胸術、開腹によるガーゼパッキング術、骨盤骨折に対する創外固定術は当科主体で実施しており、豊富な手技や手術症例を有しています。

ECMOセンター

救急・集中治療科を中心に、多職種の協力の下でECMOセンターを開設し、主に重症呼吸不全の症例を集約化しています。また、重症患者搬送(ECMO搬送)の体制を整え、搬送が難しいような症例では、我々ECMOチームが紹介元病院まで出向いて、搬送を担当します。

詳細はECMOセンターのページをご覧ください。

災害医療

当院は、DMAT隊員18名を有する災害拠点病院です。救急・集中治療科を主体として、隔月1回の本部・赤エリア立ち上げ訓練や災害勉強会を実施し、年1回の机上訓練および院内全体の災害訓練を行っています。また、県主催の訓練や消防との合同訓練にも積極的に参加しています。

  
 

施設認定

日本救急医学会専門医認定施設、日本集中治療医学会専門医研修施設
(日本外傷学会専門医研修施設、日本救急医学会指導医指定施設を申請予定)

医師紹介

星野 耕大 (ほしの こうた)

性別
職位 救命救急センター長(救急・集中治療科部長)
出身大学 福岡大学
認定医・専門医など 医学博士
日本救急医学会救急科専門医
日本救急医学会救急科指導医
日本外科学会外科専門医
日本集中治療医学会専門医
日本外傷学会専門医
日本呼吸療法医学会専門医
NPO法人日本ECMOnet 協力者
日本救急医学会ECMO ネットワーク特別委員会
日本呼吸療法医学会ECMO プロジェクト委員会
海上保安庁MC 協議会委員
沖縄県警察MC 協議会委員
沖縄県南部地区MC 協議会委員
臨床研修指導医
専門分野 ECMO
外傷外科
血液凝固

土屋 洋之 (つちや ひろゆき)

性別
職位 副センター長(救急・集中治療科副部長)、 臨床研修センター研修管理委員長
出身大学 関西医科大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
日本集中治療医学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本内科学会総合内科専門医
日本DMAT隊員・統括DMAT
臨床研修指導医
専門分野 救急医学
集中治療学

富山 修志 (とみやま しゅうじ)

性別
職位 救急・集中治療科副部長
出身大学 琉球大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
JPTECインストラクター・ディレクター
臨床研修指導医
専門分野 救急医学
一般外科

新里 盛朗 (しんざと もりあき)

性別
職位 救急・集中治療科医長
出身大学 琉球大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
日本内科学会内科認定医
日本内科学会総合内科専門医
日本航空医療学会認定指導者
日本DMAT隊員
救急医学会ICLS認定インストラクター・ディレクター
沖縄県南部地区MC協議会委員
臨床研修指導医
専門分野 救急医学
集中治療学

外間 亮 (ほかま りょう)

性別
職位 救急・集中治療科医長
出身大学 久留米大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会認定医
日本プライマリ・ケア連合学会指導医
日本内科学会認定内科医
日本内科学会JMECCインストラクター
救急医学会ICLS認定インストラクター・ディレクター
臨床研修指導医
専門分野 救急医学
プライマリケア
集中治療学

後藤 法広 (ごとう のりひろ)

性別
職位 救急・集中治療科医長
出身大学 帝京大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
臨床研修指導医
専門分野 救急医学
集中治療学

中川 丞子 (なかがわ しょうこ)

性別
職位 救急科医師
出身大学 福岡大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
JPTECインストラクター
専門分野 救急医学

鯉江 めぐみ (こいえ めぐみ)

性別
職位 救急科医師
出身大学 鹿児島大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
専門分野 救急医学

一山 紗彩 (いちやま さあや)

性別
職位 救急科医師
出身大学 弘前大学
認定医・専門医など 日本救急医学会救急科専門医
専門分野 救急医学

段谷 歩 (だんたに あゆむ)

性別
職位 救急科専攻医
出身大学 獨協医科大学

島袋 清乃 (しまぶくろ きよの)

性別
職位 救急科専攻医
出身大学 琉球大学

石坂 恵 (いしざか めぐみ)

性別
職位 救急科専攻医
出身大学 福井大学

長間 華衣 (ながま はなえ)

性別
職位 救急科専攻医
出身大学 琉球大学
 

救急救命士紹介

儀間 辰二 (ぎま しんじ)

出身校 東洋医療専門学校
資格など 救急救命士
ICLSワークショップインストラクター
DMAT隊員
第3級陸上特殊無線技士
医師事務作業補助者
大型運転免許

中村 祐太 (なかむら ゆうた)

出身校 神戸医療福祉専門学校
資格など 救急救命士
ICLSワークショップインストラクター
DMAT隊員
第3級陸上特殊無線技士

仲原 梨紗 (なかはら りさ)

出身校 SOLA沖縄保険医療工学院
資格など 救急救命士
ICLSインストラクター

国吉 裕多 (くによし ゆうた)

出身校 SOLA沖縄保険医療工学院
資格など 救急救命士
ICLSインストラクター
 
 

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医師募集

救急・集中治療科では、経験年齢を問わず、医師を募集しております。

・ERでこどもからおとなまで初期診療の力を鍛えたい
・集中治療医として重症患者を診れるようになりたい
・ハイレベルなECMO管理を学びたい
・災害のトレーニング機会が多い施設で学びたい
・沖縄で人生を楽しみながら医師としても成長したい

苦手な分野を担当する必要はなく、皆さんの特性に合った領域を整えて、輝ける場所を提供することを約束します。

また、病気・家庭の問題・出産や育児など様々な問題を抱えながら、救急医としてキャリアを積み上げていくことは大変です。そんな方々でも当センターであれば、救急医として輝けます。

興味のある方は、ぜひ見学にお越しください。ご連絡は以下まで。
メールアドレス:nmcer99@yahoo.co.jp