脳卒中・心臓病は我が国の主要な死亡原因であり、令和元年度の人口動態統計によると、心疾患は死亡原因の第2位、脳血管疾患は第4位であり、年間31万人以上の国民が亡くなっています。
このような現状を踏まえ、令和元年12月1日に循環器病対策基本法が施行、令和2年10月に循環器病対策推進基本計画が策定され、健康寿命の延伸及び循環器病の年齢調整死亡率の減少を目指すこととなりました。
沖縄県においても「沖縄県循環器病対策推進計画」を策定し、循環器病対策を総合的に推進することとしていますが、なかでも大動脈緊急症を含む大動脈専門治療に関しては心臓血管外科の役割が大きく期待されています。
当院ではこどもからおとなまで、「大切な命を守り県民に貢献する」という病院理念のもと、以前より心臓血管外科を中心に多くの大動脈疾患の治療にあたってきました。この県内随一の治療経験と多方面にわたる大動脈専門治療チームの力を集結し、今回2023年4月に大動脈疾患に特化した「ぱいかじ大動脈センター」を開設、始動する事となりました。