1人1人の患者にとって最善の医療を提供し、チームで小児期から生涯にわたり支援する
医療の進歩により、小児期発症の慢性疾患患者さんの多くが思春期・成人期を迎えるようになりました。これらの患者さんに対し、成人後も小児診療科だけで診療を続けることは、必ずしも最善の医療を提供できているとは言い切れません。子どもから大人へと自立していく患者さんが、適切な医療を生涯にわたり受けられるように、小児診療科から成人診療科へスムーズに繋げていくことが、医療者に求められています。しかし、小児診療科と成人診療科の間には、医療分野の違いだけではなく、患者さんとのかかわり方や社会制度の違いなど様々な違いがあります。
移行期医療を成功させるためには、患者さん、ご家族に対する支援が必要です。
当施設では、理念に基づき患者さんが生涯にわたり最善の医療を受けられるように、支援を行っていきます。お子さまが成⾧するにつれて自立した健康管理を行うにあたっては、ご家族によるこれまでとは違った形での支援が必要となります。私達医療者は、いずれおとずれる成人医療へ移る時期を見据え、ご家族の方々と共にお子さまの成⾧に見合った支援を行いたいと考えております。
病気の治療が始まった頃はまだお子さまも幼く、病気や治療のための受診や、薬の管理などをご家族が中心となって行ってきたと思います。これからはお子さまが中心となって、自分の病気と生活、将来について考えていくことが大切です。
そこで「移行期支援看護外来」では
✿自分の病気・健康状態を自分で説明できること
✿日常生活や薬など病気に関する管理が自ら実施できること
✿自身の身体能力や健康状態に合った学業や就職を選択していくこと
を中心にお子さまにあった支援をおこないます。
移行期支援看護外来 では、
を用いて支援をしていきます。
【相談】 中学生前後で、先のことが気になり始めたら担当医または看護師にご相談ください |
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【説明】 担当医または看護師から、移行期支援看護外来の説明をお聞きください |
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【予約】 担当医にて移行期支援看護外来の予約をします |
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【面談】(移行期支援看護外来) 担当看護師がお子さんと面談を行います |