初期研修1年目及び2年目(*共通項目あり)
【 期間 】
*1年次 2ヵ月間のローテーション
*2年次 1ヵ月以上のローテーションで最長5ヵ月まで
1.目標
小児科のcommon diseases, common conditionsに多く触れ、指導医・専攻医とともに患者ケアをチームで行うことを通して、小児特有の主訴や身体所見を体感・体得し、また小児を取り巻く環境からくる小児特有の問題に相対し、その初期対応を学ぶ。また正常新生児の取り扱いについて出生から退院時までのケアが指導のもとにできるようになる。さらに小児科の臓器専門領域の1つを選択し、専門領域の疾患がどうケアされているかを体得する。
2.経験すべき項目
- ローテーション
*1年次 |
1ヵ月間は小児総合診療科にて主に救急室から入院する一般小児科診療に従事し、2週間は新生児科をローテーションして主として新生児室に勤務する。 |
*2年次 |
ニーズによって決めているが、1ヵ月のみであれば総合診療科、2ヵ月以上であれば総合診療科1ヵ月は必須とし、PICU以外の臓器専門科を1ヵ月単位でローテーションする。もちろん総合診療科を2ヵ月以上選択してもよい。 |
- 研修の方法
ローテーションブロックで最低2~4人の小児患者を直接担当し、入院時、入院中は回診前と回診後に患者診察を行ってその日の方針を自分なりに決め、回診時にプレゼンテーションを行い、指導医や専攻医とディスカッションして患者ケアの方針を決め、実行し、患者に説明する。入院時診療録、毎日の経過、退院時診療録を記載する。また、できるだけ指導医や専攻医とともに小児科特有の手技、すなわち採血、末梢静脈路確保、腰椎穿刺の手技を修得する。ローテーション中にできれば小児救命措置のシミュレーショントレーニングに参加する(ローテーション中に1~2回金曜日朝にそのセッションが開かれる)。ローテーション終了時に、早朝の症例カンファレンスを担当し、症例提示を行ってフィードバックを受ける
- 評価
各ローテーションブロック終了時にインフォーマルにふりかえりセッションを行う。また前述の症例提示のパフォーマンスを小児科ローテーション全体の総括として、評価票を用いて評価を受ける
3.その他
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