ごあいさつ

  1. ごあいさつ

研修管理責任者あいさつ

当院での臨床研修を目指す皆様へ

はじめに

沖縄県立南部医療センター
こども医療センター
院長 和氣 亨
Toru Wake

沖縄県立南部医療センター・こども医療センターはこども病院と成人部門の両方の機能を併せ持つ全国でもユニークな病院です。全病床数は434床(小児病床114床)で、今年で開設15年目となります。当院の救命救急センターは、新生児から高齢者、軽症から最重症、中毒・精神科救急等の特殊疾患など幅広い症例を受け入れる3次医療施設です。当院では多くの症例を経験してもらい、上級医とともに症例に対応し、診療方針を決定できる研修医を目指し、診療能力を鍛え上げていきます。必修研修においてもスタッフ、専門医からの指導体制が整った中で多数の症例を経験できます。新専門医制度を見据えた専攻医研修プログラムとして内科、総合診療科、救急科、小児科、外科、形成外科の6診療科の基幹病院プログラムがあります。琉球大学医学部附属病院、沖縄県立中部病院や他の中心的な病院とも連携を組みながら実践的な専攻医研修が受けられるようなプログラムとなっております。

専攻医研修修了後は,離島へき地の中核病院で研鑽を積む機会もあります。多くの初期研修医,専攻医の皆様が南国沖縄で医師としての第1歩を踏み出してほしいと思います。

当院の臨床研修の特徴

(1)研修の基本的な方針

全国から初期研修医、後期研修医を受け入れ、現在(2021年)研修医・専攻医50人、スタッフ143人で屋根瓦式や相方向性の医学教育を行います。初期研修は、常に患者の立場に立った医師像の形成、病歴、理学所見の取り方、基本的な手技を取得する事を学び、検査に頼らない全身状態から診た重症度の判断力を養成します。後期研修では学年毎のアウトカムを設定し、各科における豊富なcommon diseaseの経験、primary careを身につけ、ジェネラリストを目指した研修を目的とします。

(2)カンファレンス、学会発表

数多くのカンファレンスも特徴の1つです。モーニングカンファレンス、コア・レクチャー、スタッフレクチャー、外部からの特別講演、診療所や海軍病院との症例検討会(CME)などを行います。また研修医の学会発表を積極的にサポートします。さらに、県立中部病院と連携し、ハワイ大学卒後医学臨床研修事業による、海外招聘講師から最新の医学知識を得る事も出来ます。

(3)救急医療

救急医療は医学の原点です。南部医療圏の人口は約70万人で、当院はER型の救命救急センターを有し、24時間365日救急疾患に対応し治療に当たります。救急室は常に初療を経験する事が出来、研修医にとって最も修練される場所です。

(4)成人部門

24の診療科があり、多岐にわたる疾患について研修する事が出来ます。急性冠症候群、脳血管障害、多発外傷など内因系、外因系疾患に対応する集中治療室(ICU)を有し、研修医は各科と連携したチーム医療の一員として重要な役割を担います。

(5)小児部門

小児の特徴、発達、一般小児疾患、予防接種、慢性疾患など多角的な研修が行えます。また小児医療の最終病院として、総合周産期母子医療センター、母体・胎児集中治療室(MFICU)、新生児集中治療室(NICU)、および小児集中治療室(PICU)を有し重症児の管理を行います。

(6)離島、僻地医療支援

当院は8カ所の付属診療所の僻地医療拠点病院として医療支援を行い、離島の人々の保健、健康をサポートします。臨床研修終了後は、一定期間、離島の中核病院で研鑽する機会があります。

おわりに

沖縄県は歴史的にも本土とは異なった、独特の文化や風土があります。忙しい研修の合間には、沖縄の海洋や自然散策、芸能、琉球料理を是非楽しんで下さい。四方を海に囲まれた沖縄県は、同時に諸外国との交流や海外へ飛翔し易い場所とも言えます。南国沖縄で私たちと共に、卒後臨床研修を始めてみませんか。

臨床研修管理委員長あいさつ

沖縄県立南部医療センター
こども医療センター
研修管理委員長
利根川 尚也
Naoya Tonegawa

ここ沖縄は、県立中部病院を代表とする初期研修において、全国でも非常に優れた制度をもつ地域です。たくさんの症例を経験し、その中で上級医と一緒になり、より良い方針を実践的に模索し(屋根瓦方式)、それを経験する現場はER方式を中心とした実臨床であり、徹底的に(総合)内科的思考を鍛え上げます。これらを基本とし、当院ならではの研修制度を今後築き上げていくつもりです。具体的には、症例の入り口であるERから、治療過程の病棟・ICU管理、その後の退院時方針まで一貫して考えることのできる臨床医を育成することです。

沖縄県立南部医療センター・こども医療センターは、創立15周年を迎えたばかりのまだまだ若い病院です。ただし、当院設立前の県立那覇病院からの伝統を継承する施設でもあります。皆さんの若い力と共に、理想を追い求めて任に当たるつもりです。 是非一緒に当院で学び、働き、様々な経験をしていきましょう。

当院における臨床研修の目的

当院は、沖縄県が行う臨床研修事業の一環として、質の高いプライマリケア医を育成することを目的としています。

初期臨床研修

上記の理念と、厚生労働省が主催する2年間の法定初期臨床研修の理念は一致するものです。当院の初期臨床研修の1番の「売り」は、新生児から100歳まで、老若男女、問題のいかんを問わず初期救急から高次救急までのすべての患者を受け入れ、24時間365日稼働する救命救急センターにて、年間通してある月5~6回の当直で初期対応が学べることです。

そして、内科29週、外科13週、産婦人科7週、小児科7週、救急科8週(日勤)、麻酔科4週、離島診療所を含む地域医療4週、精神科4週、そして選択28週の病棟や外来の研修を通して、初期対応の先、すなわち入院診療とその先の外来診療まで、継続して医学・医療を多くの指導医や専攻医から学べることです。

また上下、診療科間の垣根が低く、相談が大変しやすいオープンな学びの場を提供できることも大きな特徴となっています。後述のように希望者は専門医研修に連結・発展してプライマリケアを学んでいただきたいですが、もちろんこれは研修医の自由意志によります。

専門研修

沖縄県が臨床研修をおこなう最終目的は、離島診療所、宮古・八重山・北部の基幹病院に最低1年勤務し、独立した専門医として機能していただく医師を育てることです。ここでいう専門医とは、日本専門医機構が定める基幹科の専門医であり、超専門医を意味していません。

内科系、外科系、産婦人科、小児科、救急科、麻酔科などの基幹科の専門医研修、その大枠の中で固定することなくいろいろなサブスペシャルティ科を原則2年間ローテーションすることにより、続く1年間の離島・地域派遣で機能すべく、その専門分野におけるジェネラリストとしてプライマリケアの素養を身に着けていただくことが専攻医の皆様の研修の大きな目的と行動となります。

当院で育てたい医師、4つの柱と16の指標

上記のような目的を達成するため、「当院で育てたい医師、その医師像」を病院を挙げて策定しております。初期研修から専門医研修まで一貫して、皆様の成長を折にふれ、確認し、後押しする所存です。ぜひ別途記載するこの4つの柱と16の指標をご覧下さい。

4つの柱と16の指標