小児総合診療科

特 色

 小児総合診療科は、患者の人生全体に関わるトータルケアを提供致します。診断や治療などの医学領域の問題だけでなく、栄養、教育、生活環境などの多岐にわたる問題に対しても関わります。
 新規の患児は基本的に、まず小児総合診療科が診察するシステムを取っています。新生児医療、悪性腫瘍、心疾患など、専門性が高い疾患に関しては、小児総合診療科は入らず専科にお願いすることもありますが、その他の患者は当科が初診から退院まで、必要であればその後の外来診療まで主治医を務めます。
 疾患に関わらず、総合的な視野で患者と関わるため、患者とのファーストコンタクトを担うことが多く、一般的な疾患で来院した子どもから、疾患が多臓器にわたり管理が複雑な子どもまで、一人ひとりの状態や背景に合わせて対応し、必要に応じて、各専門科や関連職種と連携する役割が求められます。
 複雑な疾患のある子どもの場合は、各専門科と連携しながら院内での治療を進めたり、退院後の在宅医療のサポートを個々の患者に適応する形で提供したり、一般的な疾患の場合も、患者の特性や家族背景などを考慮したトータルケアをしています。
 

 

診療内容

・他院からの紹介患者の受け入れ(専門診療科への紹介を除く)
・小児在宅診療
・小児救急診療(救急外来診療や入院患者の受け入れ)
・多数の診療科や専門職に跨る症例の診療取りまとめや多職種連携
・診断や治療の困難症例(不明熱、体重増加不良など)
・小児保健関連:乳幼児健診からの紹介症例など
(心雑音、低身長、血尿蛋白尿、不整脈、精神運動発達遅延など)
・新規流行感染症対応(COVID-19診療や予防について)
・虐待対応
 

専攻医の1日

8:30 ERに集合したのち、PICU回診
8:40 全体カンファレンス(病棟患者や新規入院患者の申し送り)
10:00 病棟回診(4階小児病棟、5階小児病棟)
15:00 初期研修医、専攻医でプレ回診
16:00 病棟回診(4階小児病棟、5階小児病棟)
17:00 小児科当直引継
*救急当番は日中に救急からのコンサルト受けをする。
*外来当番(新患外来や定期外来)の日は、外来診察を優先する。
*屋根瓦式教育体制で、専攻医や初期研修医の指導を行う。
*当直明けは午後から休み。土日祝祭日:8:00から回診(当番制)
 

 

指導体制

 初期研修医や専攻医の主治医制をとりながら、チーム全体でフィードバックする体制をとっています。指導医からフィードバックする機会はとても多く、毎日行っているカンファレンスや回診、診療現場での1対1の指導があります。また、朝の時間帯に勉強会(月 レジデントレクチャー、水 PALS勉強会、木 症例検討会、金 スタッフレクチャー)を小児科全体で行い、必要に応じて日中にショートレクチャーを行います。また、症例検討会や学会発表の指導や論文執筆の指導も行います。
 

 

診療実績

・入院患者数:月70-100人 (病棟入院患者数)
呼吸器 肺炎・細気管支炎・気管支喘息急性増悪など
神経 てんかん重積発作、髄膜炎・脳炎脳症、頭蓋内出血など
循環器 川崎病・続発性肺高血圧など
新生児 新生児発熱/潜在性敗血症、体重増加不良など
アレルギー アナフィラキシー、アトピー性皮膚炎、新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症など
外科 感染性腸炎、虫垂炎、胃軸捻転、腸重積、外傷など
尿路感染症、腎炎など
血液 ITP、好中球減少性疾患、凝固異常など
内分泌 低身長、甲状腺疾患、下垂体疾患など
皮膚 SSSS、蜂窩織炎、熱傷など
感染症 感染症全般
在宅 在宅診療および重症心身障害児の急性期治療
その他 maltreatment
・紹介搬送される地域
 沖縄本島内に留まらず、県内県立病院、他の総合病院、開業小児科、離島診療所
 沖縄県外;鹿児島県(徳之島まで)
 
   

スタッフ紹介

松岡 孝(まつおか たかし)

職位 小児総合診療科副部長
小児科専門研修プログラム副責任者
認定医・専門医など 日本小児科学会小児科専門医
日本小児循環器学会専門医
小児慢性特定疾病指定医

利根川 尚也(とねがわ なおや)

職位 臨床研修管理委員長
小児科専門研修プログラム副責任者
小児科医長
認定医・専門医など 日本小児科学会小児科専門医
小児慢性特定疾病指定医
OSCE評価者認定講習会受講
プログラム責任者養成講習会受講
臨床研修指導医

泊 弘毅(とまり こうき)

職位 小児総合診療科医長
認定医・専門医など 日本小児科学会小児科専門医<

荒木 孝太郎(あらき こうたろう)

職位 小児総合診療科医長
認定医・専門医など 日本小児科学会小児科専門医<

高山 朝匡(たかやま ともただ)

職位 小児総合診療科医師
認定医・専門医など 日本小児科学会小児科専門医<

沼澤 雅哉(ぬまざわ まさや)

職位 小児総合診療科医師
認定医・専門医など  
 

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